転職活動を成功させるためには、自分の強みを明確に理解し、応募書類で効果的にアピールすることが重要です。しかし「何度応募しても書類選考で落ちてしまう」「どこを改善すればいいのかわからない」と悩んでいる方も多いでしょう。

そこで、この記事では転職の書類選考が通らない理由8選を解説します。通過率を上げるためのポイントやよくある質問についても紹介するので、転職活動中の方は最後までご覧ください。

転職の書類選考が通らない理由8選

書類選考に落ちてしまう原因は、大きく分けて以下の8つです。

  • 応募数が少なすぎる
  • 人気企業ばかりに応募している
  • 転職回数が多すぎる
  • 応募書類に不備がある
  • スキルや経験が不足している
  • 強みを具体的に記載できていない
  • 志望動機に説得力がない
  • 企業の求める人物像と合っていない

応募数が少なすぎる

応募する企業を厳選しすぎると、選考を通過する確率が下がります。「本命企業だけに絞って応募したい」と考える方も多いですが、面接の場数を踏むことも転職成功には欠かせません

面接の経験を積むことで、本命企業の選考でも過度に緊張せずに臨めるようになるので、本命企業に加えて、興味のある企業にも応募してみましょう。転職では10社程度に応募するのが目安とされています。

もし、2〜3社しか応募していない場合は、業界や職種の幅を広げ、応募の選択肢を増やしてみましょう。

人気企業ばかりに応募している

有名企業や業界トップクラスの企業は応募者が殺到し、書類選考の倍率が高くなりがちです。また、急成長中のベンチャー企業では即戦力を求めることが多く、書類選考の基準が厳しくなる傾向があります。

外資系企業では語学力が重視され、英語のスコア(TOEICやTOEFLなど)が一定の基準に達していないと、面接に進めないケースも少なくありません。さらに、未経験の職種や業界に挑戦する場合、選考のハードルが一層高くなります。

そのため、知名度の高い企業だけにこだわらず、比較的倍率の低い中小企業にも目を向けることが大切です

転職回数が多すぎる

転職回数が多いと、企業側がすぐに辞めてしまうのではないかと懸念し、書類選考で不採用となることがあります。特に、短期間での転職を繰り返している場合、その理由をしっかり説明できなければ、企業から「採用しても定着しない」と判断される可能性が高いです

ただし、転職回数が多いこと自体が必ずしも不利になるわけではありません。転職によって得たスキルや経験をアピールできれば、むしろ強みとして評価されることもあります。

たとえば、営業職からマネージャー、事業責任者といったように、より上位のポジションを求めて転職を重ねる場合、キャリアアップの意識が高いと評価されることがあります。そのため、転職回数が多い方は、一貫したキャリアの方向性や明確な成長意識があることをアピールしましょう。

応募書類に不備がある

履歴書や職務経歴書は、採用担当者が応募者の第一印象を判断するうえで重要な資料です。そのため、書類の不備が目立つと、業務遂行能力や基本的なマナーに問題があると見なされることがあります

たとえば、履歴書に入力ミスや誤った敬語表現があると「細かい部分を確認できない人」「基本的なビジネスマナーが不足している人」と見なされる可能性があります。特に、書類作成の正確さが求められる職種(事務職・経理職・編集職など)では、応募書類のミスが大きなマイナス要素になりやすいです。

そのため、提出前には必ず内容を確認し、誤字脱字や記載漏れがないか入念にチェックしましょう。

スキルや経験が不足している

新卒採用とは異なり、中途採用は即戦力として活躍できる人材を求める傾向が強いです。そのため、必要なスキルや経験が不足している場合、書類選考で落とされてしまう可能性が高くなります。

たとえば、プログラマーの職種に応募する場合、求人票に記載されているプログラミング言語の経験が不足していると、書類選考を通過するのは難しくなります。また、マネジメント職を希望する場合、部下の管理経験がないと、組織を率いる能力が十分でないと見なされる可能性が高いです。

もし、スキルや経験が不足していると感じる場合は、ただ応募を続けるだけではなく、必要なスキルを身につける努力をしましょう。資格取得や講座の受講を通じて努力していることをアピールすることで、企業が求めるスキルや経験が不足していても、選考を突破できる可能性が高まります。

強みを具体的に記載できていない

応募者の中には、自己PRとして「コミュニケーション能力が高い」「責任感がある」といった抽象的な表現を使う人も少なくありません。しかし、企業の採用担当者は多くの応募書類を短時間で確認するため、抽象的な表現では印象に残りにくいです

たとえば「コミュニケーション能力が高い」と書いただけでは、どのような場面で、どのように発揮された能力なのかが伝わりません。代わりに「年間○件の契約を獲得した」や「社内の業務改善プロジェクトを主導し、○%の業務効率化を実現した」といった具体的なエピソードを盛り込むと、採用担当者に強みが伝わりやすくなります。

ただし、どんなに多くの強みを並べても、企業が求める能力と一致していなければ意味がありません。そのため、自分の強みをただ羅列するのではなく「どのような経験から得た強みなのか」「その強みが企業にどう役立つのか」を具体的に記載しましょう。

志望動機に説得力がない

志望動機は、なぜその企業で働きたいのか、自分がどのように貢献できるのかを伝える重要な部分です。しかし、応募者の中には「業界に興味があるため」「成長できる環境で働きたいため」といった、どの企業にも当てはまる一般的な理由を挙げる人もいます。

これでは「なぜ当社なのか?」という問いに対する答えになりません。そのため、企業の理念や事業内容、将来の展望などをしっかり調べ、自分のキャリアプランとどのように結びつくのかを具体的に説明しましょう

たとえば「貴社のAI技術を活用した新規事業に興味があり、私のデータ分析の経験を生かして貢献したい」といった具体的な志望理由を述べることで、より真剣さが伝わります。

企業の求める人物像と合っていない

企業が求める人物像と合っていない場合、どれだけ優れた経歴やスキルを持っていても、書類選考を通過するのは難しいです。たとえば、新規事業の立ち上げ経験を求めるベンチャー企業に対して、経理として予算管理やコスト削減に携わってきた経験をアピールしても、企業の採用基準に合う人材ではないと判断されるでしょう。

このミスマッチを避けるためには、応募前に企業の文化や価値観をよく調べる必要があります。企業のホームページの「採用情報」や「社員インタビュー」、求人情報の募集要項を読み込むことで、企業が重視する価値観や働き方の特徴を把握できます。

ただし、企業の求める人物像に無理に合わせるのではなく、自分の価値観や適性と合っているかを見極めることが重要です。自分らしさを犠牲にしてまで適応しようとすると、転職後に思い描いたキャリアを歩めない可能性があります。

転職の書類選考に通過するためのポイント

書類選考を突破するためには、次の3点を押さえておくことが重要です。

  • 応募企業ごとに内容を変える
  • 第三者に添削してもらう
  • キャリアプランを設計し直す

応募企業ごとに内容を変える

同じ書類を使い回す人も多いですが、企業ごとに求めるスキルや経験は異なります。そのため、企業の採用ページや募集要項をよく確認し、それに合わせた内容に調整することが大切です

たとえば、協調性を重視している企業の場合、職務経歴書にチームプロジェクトの実績を強調すると効果的です。一方、主体的な業務改善を求めている企業であれば、過去に行った改善提案や成果を詳しく記載するのが望ましいでしょう。

このように、企業が求める人材像に合わせて応募書類を調整することで、書類選考の通過率を上げられます。履歴書や職務経歴書の書き方について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

第三者に添削してもらう

応募書類の誤字脱字や記入ミスが原因で、書類選考を通過できないケースは少なくありません。そのため、細かいミスを防ぎ、注意不足な印象を与えないためにも、第三者に添削してもらうのがおすすめです

たとえば、東海3県に特化した弊社の「転職フェア」では、職務経歴書の書き方を相談できるブースが用意されています。キャリアアドバイザーに書類を見せ、具体的なアドバイスを受けられるので、短時間で書類の完成度を上げることが可能です。

また、誤字脱字や表現の不適切さを指摘してもらえるだけでなく、自己PRや志望動機の内容をより魅力的にする方法も提案してもらえます。細かいミスを完全に防ぐのは難しいので、選考の通過率を上げたい方は積極的に活用してみましょう。

キャリアプランを設計し直す

企業は採用した人が継続して活躍できるかを判断するため、応募書類の中でキャリアプランを具体的に伝えることが重要です。キャリアの方向性が曖昧なままだと「入社後の成長イメージが描けない」「志望動機に説得力がない」と判断され、不採用になる可能性が高まります

キャリアプランを設計するには、これまでの経験を振り返り、活かせるスキルと希望する仕事を明確にする必要があります。しかし、自分一人で経験の活かし方や進むべき方向を客観的に判断するのは難しいです。

そのため、キャリアプランが明確になっていない場合は、転職エージェントを活用してみましょう。転職エージェントでは、キャリアアドバイザーが求職者の希望やスキルをもとに、最適なキャリアプランを一緒に考えてくれます。

たとえば、愛知・岐阜・三重に特化した弊社の「転職エージェント」では、1対1で約60分間の面談を行い、一緒にキャリアプランを設計します。経験や希望を丁寧にヒアリングしながら、キャリアの方向性を明確にしていくので、自分の強みを活かせる仕事に就きたい方はぜひ活用してみてください。

転職の書類選考に関するよくある質問

転職活動中の方は、よくある質問についても確認しておきましょう。

  • 書類選考の通過率はどれくらい?
  • 書類選考の結果が出るまでの期間は?
  • 連絡がなかったら問い合わせるべき?

書類選考の通過率はどれくらい?

書類選考の通過率は業界や企業によって異なりますが、一般的には30%程度とされています。応募者が多い人気企業や大手企業では、通過率が10%程度になることも少なくありません。

一方、人材不足の業界では50%以上になる場合もあります。ただし、これはあくまで目安であり、自身のスキルや経験、応募書類の完成度によっても大きく変わります。

書類選考の結果が出るまでの期間は?

書類選考の結果が出るまでの期間は企業によって異なりますが、通常は1〜2週間程度で連絡がきます。ただし、大手企業や人気職種は応募者が多いため、結果が出るまでに2週間以上かかることもあります。

また、年度末や決算期などの忙しい時期には、採用担当者の対応が遅れることも少なくありません。

連絡がなかったら問い合わせるべき?

応募から2週間以上経過しても結果が届かない場合は、問い合わせることも検討してみましょう。その際は、メールでの連絡が適切です。

件名に「書類選考の進捗について」と記載し、応募職種や応募日を明記すると、迅速に対応してもらえます。しかし、企業によっては、書類選考を通過した人のみに連絡する場合があります。そのため、応募時にそのような記載がないか事前に確認しておくことが大切です。

まとめ

この記事では、転職の書類選考が通らない理由8選や通過するためのポイントについて解説しました。多くの場合、応募数が少なすぎることや、人気企業ばかりに応募していることが書類選考を通過できない原因となっています。

さらに、転職回数の多さや応募書類の不備、スキル不足なども不採用の要因となることがあります。そのため、書類選考の通過率を上げたい方は、この記事を参考にしながら応募先の選び方や書類の内容を見直してみましょう。

書類選考で落ちる原因が分からない方は、キャリアアドバイザーに相談するのがおすすめです。東海3県に特化した「転職フェア」では、職務経歴書の書き方を相談できるブースがあり、具体的な改善点についてアドバイスを受けられます。また、愛知・岐阜・三重に特化した「転職エージェント」では、書類の添削から面接対策まで、幅広いサポートが充実しています。どちらのサービスも無料で利用できるので、東海地方での転職を検討されている方は、積極的に活用してみてください。

転職フェア開催情報

2025年9月19日(金)・20日(土)
会場/ウインクあいち
時間/11:00〜17:00 (受付時間/10:00〜16:45)

愛知、岐阜、三重から企業が一堂に集結するエンジニア向け転職イベント。各社による企業ブースのほか、転職活動を応援するセミナーや相談コーナーなど企画も多数。ぜひ内容をチェックして、ご来場ください!

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