転職面接を成功させるためには、面接官によい印象を与える服装を選ぶことが重要です。しかし「どんな服装が適切かわからない」「私服やオフィスカジュアルを指定された場合、どうすればいいのか悩む」という方も多いでしょう。
そこで、この記事では転職面接の服装で意識すべきこと9選を解説します。男女別の適切な服装や悩んだときの対処法も紹介するので、転職面接を控えている方はぜひ最後までご覧ください。
目次
転職面接に適した服装【男性編】
面接を控えている男性は、次のポイントを確認しておきましょう。
- スーツ|落ち着いた色
- ネクタイ|シンプルな柄
- シャツ|白か薄い青色
- 靴|黒か茶
スーツ|落ち着いた色
転職面接ではネイビーやダークグレーなど、落ち着いた色のスーツを着用しましょう。これらの色は知的で親しみやすい印象を与えるため、幅広い業界や職種に適しています。
一方で、ブラックのスーツは冠婚葬祭で着用する印象が強いです。そのため、ブラックのスーツを選ぶ際には、柔らかい印象を与えるように明るい色のシャツやネクタイを合わせましょう。
ネクタイ|シンプルな柄
シンプルな柄のネクタイは、面接官に知的で誠実な印象を与えやすく、どの業界や職種にも適しています。具体的には、無地やストライプ、小さなドット柄などの主張が強すぎないデザインがおすすめです。
奇抜なデザインや大きなロゴが描かれているネクタイを着用すると、面接官に「状況に応じた服装選びができていない」と捉えられることがあるので注意しましょう。
シャツ|白か薄い青色
転職面接では、白か薄い青色のシャツを着用しましょう。白いシャツは清潔感があり、どんなスーツやネクタイとも合わせやすいため、ほとんどの業界や職種で好まれています。
一方、薄い青色のシャツは白よりも柔らかい印象を与えるため、親しみやすさを演出したい場合に適しています。また、薄い青色は肌の色を引き立てて、表情を明るく見せる効果も期待できるので、顔色が気になる人にもおすすめです。
靴|黒か茶
黒色の革靴はフォーマルで落ち着いた印象を与えるため、金融業界や教育業界など、厳格な雰囲気の職場に適しています。一方で、茶色の靴は黒に比べて柔らかい印象を与えるため、IT業界やアパレル業界など、少しカジュアルな雰囲気の職場に最適です。
ただし、明るい茶色の靴はカジュアルすぎる印象を与える可能性があるため、面接する企業の雰囲気に合っているか確認しましょう。
転職面接に適した服装【女性編】
面接を控えている女性は、以下のポイントに注意しましょう。
- スーツ|スカートかパンツ
- インナー|白か薄い色
- パンプス|ヒールが高くないもの
- アクセサリー|基本的に付けない
スーツ|スカートかパンツ
転職面接では、スカートでもパンツでも問題ありません。スカートスーツは清楚で柔らかい印象を与えるため、受付や事務職、秘書などの職種で好まれる傾向があります。
一方で、パンツスーツは活動的な印象を与えるため、営業職や管理職など、スピード感が求められる職種に適しています。
インナー|白か薄い色
インナーは、白か薄い色を選ぶのが一般的です。白いインナーはどんなスーツにも合わせやすく、誠実な印象を与えられるため、どの業界や職種でも好まれています。
一方、薄いピンクや淡い青色などの色も柔らかい印象を与えるため、親しみやすさを演出したい場合に適しています。ただし、派手な柄やフリル、透け感がある素材のものはカジュアルすぎる印象を与えるため、避けるのが無難です。
パンプス|ヒールが高くないもの
パンプスはヒールが高すぎないものを選びましょう。具体的には、ヒールの高さが3〜5cm程度のパンプスが適切です。これくらいの高さであれば、清潔感を演出できるだけでなく、安定感があって歩きやすいです。
ヒールが7cm以上のパンプスやフラットシューズはカジュアルな印象を与えるため、転職面接には向いていません。
アクセサリー|基本的に付けない
転職面接では、アクセサリーを外しておくのが無難です。アクセサリーを着用すると、ラフな印象を与えたり、相手の注意を逸らしたりする可能性があります。
ただし、ファッションセンスが評価されるアパレル業界や美容業界では、控えめなアクセサリーであれば問題ない場合もあります。アクセサリーを付ける場合は、派手なデザインのものを避け、小ぶりで揺れないものを選びましょう。
転職面接の服装で意識すべきこと3選
転職面接の服装を選ぶ際は、以下の3点を意識しましょう。
- 清潔感があるか
- TPOを意識しているか
- 業界・社風に適しているか
清潔感があるか
どれだけ優れた経歴やスキルを持っていても、服装や身だしなみに清潔感が欠けていると、だらしない印象を与えます。そのため、スーツやシャツはアイロンをかけ、靴は汚れや傷がないように手入れをしておきましょう。
清潔感を保つためには、シワや汚れを防ぐだけでなく、自分の体型に合うサイズの服を選ぶことも重要です。スーツが大きすぎるとだらしなく見え、逆に小さすぎると窮屈で不自然な印象を与えてしまいます。
TPOを意識しているか
TPOとは「Time(時間)」「Place(場所)」「Occasion(場面)」の略で、状況に応じて適切な服装や言動を選ぶことです。たとえば、金融業界や教育業界ではフォーマルなダークグレーのスーツが適していますが、IT業界やアパレル業界では少しカジュアルなライトグレーが好まれる場合があります。
このように、TPOを意識することで、面接官に「この人は状況に応じて適切な行動ができる」という印象を与えられます。そのため、時間・場所・場面の3つの視点から、服装がふさわしいかを確認してみましょう。
業界・社風に適しているか
応募者が面接で企業や業界にふさわしい服装をしているかどうかは、適応力を測る1つの基準となります。そのため、面接を受ける企業や業界で適切とされる服装を事前に確認しておきましょう。
応募先企業のSNSや社員インタビューなどを確認すると、職場の雰囲気や求められる印象を読み取れます。
夏場の転職面接で意識すべきこと3選
夏場の転職面接を乗り切るためには、次のポイントを押さえておくことが重要です。
- 面接前にジャケットを着用する
- 夏用スーツ・冷感インナーを使う
- 各社のドレスコードに合わせる
面接前にジャケットを着用する
夏場の面接でも、企業から特別な指示がない限りは上着(ジャケット)を着用するのが一般的です。しかし、暑い時期に面接会場まで上着を着たまま移動すると、汗をかいて清潔感を損なう恐れがあるうえ、体調を崩す可能性もあります。
そのため、移動中は汗をかかないようにジャケットを脱ぎ、面接会場の最寄り駅や建物に入る直前で着用するのがおすすめです。
夏用スーツ・冷感インナーを使う
夏用スーツは通気性や速乾性に優れた素材で作られており、一般的なスーツよりも涼しく感じられるよう工夫されています。また、冷感インナーは接触冷感素材を使用しており、肌に触れた瞬間にひんやりと感じられるのが特徴です。
汗や匂いを気にしすぎると面接に悪影響を及ぼす可能性があるため、夏場に転職活動をする際は暑さ対策グッズを積極的に活用しましょう。
各社のドレスコードに合わせる
クールビズを導入している企業であっても、面接ではスーツが求められることが一般的です。ただし、企業によっては「クールビズでお越しください」や「カジュアルな服装で構いません」といった指示がある場合もあります。
そのため、面接案内メールをよく確認し、指定された服装に従うことが大切です。
冬場の転職面接で意識すべきこと3選
冬場の転職面接を乗り切るためには、次のポイントを押さえておくことが重要です。
- コートは事前に脱ぐ
- 冬用インナー・カイロを使う
- 直前に靴の汚れを確認する
コートは事前に脱ぐ
面接会場の建物に入る前、または受付に向かう前にコートを脱ぎましょう。コートを着たまま建物内に入ると「ビジネスマナーを理解していない」と判断される可能性があります。
脱いだコートは片手で持ち歩き、面接室ではカバンの上に畳んで置くと、礼儀正しい印象を与えられます。
冬用インナー・カイロを使う
冬用インナーは保温性に優れた素材で作られており、薄手なのでスーツの下に着ても見た目に影響しません。また、貼るタイプのカイロは腰や背中に使うことで全身が暖まり、冷えによる体調不良を防ぐ効果があります。
一方、握って使うタイプのカイロは、移動中にポケットに入れて手を温めるのに便利です。しかし、会場でカイロを持っていると緊張感がないと見なされる可能性があるため、会場に着いたら必ずバッグにしまっておきましょう。
直前に靴の汚れを確認する
冬場は雨や雪などで靴が汚れやすい季節です。靴が汚れていると、面接官に「清潔感がない」「だらしない人」という印象を与えてしまいます。
そのため、面接会場に入る前に、必ず靴が汚れていないかをチェックしておきましょう。携帯用の靴磨きシートを持参しておくと、どこでも手軽に汚れを拭き取れるので便利です。
転職面接の服装でよくある質問
転職面接を控えている方は、よくある質問もチェックしておきましょう。
- 私服を指定された場合は?
- オフィスカジュアルを指定された場合は?
- 服装自由の場合は?
- Web面接での最適な服装は?
私服を指定された場合は?
「私服でお越しください」と案内された場合は、完全な普段着ではなく、ビジネスカジュアルを意識した服装を選びましょう。ビジネスカジュアルとは、ビジネスの場にふさわしい清潔感のある服装のことです。
男性はジャケットに襟付きシャツを合わせ、チノパンやスラックスを選ぶのが適切です。女性はジャケットやカーディガンに淡い色のブラウスを合わせ、落ち着いた色のスカートやパンツを選びましょう。
オフィスカジュアルを指定された場合は?
オフィスカジュアルとは、日常の勤務時に適した服装のことを指します。ビジネスカジュアルほどフォーマルではないものの、清潔感ときちんとした印象を保つ服装を選ぶことが大切です。
男性はシャツやポロシャツに、チノパンを合わせた服装が適しています。女性はブラウスやシンプルなニット、スラックスやスカートを選ぶのがおすすめです。
服装自由の場合は?
企業が「服装自由」と指定する理由には、応募者にリラックスして参加してほしいという配慮や、自由な社風をアピールする意図が含まれています。しかし、服装自由の場合も完全な普段着ではなく、ビジネスカジュアルを意識した清潔感のある服装を選ぶことが大切です。
自由だからといって、Tシャツやジーンズ、スニーカーなどカジュアルすぎる服装を選ぶと、面接官に「ビジネスマナーが欠けている」と思われてしまいます。
Web面接での最適な服装は?
Web面接でも対面面接と同様にスーツを着用しましょう。画面には主に上半身が映るため、顔まわりや上半身の清潔感を意識することが重要です。
ただし、不意に立ち上がった際に下半身が映る可能性もあるため、万が一に備えて上下ともにきちんとした服装で臨みましょう。
転職面接の服装に悩んだときの対処法
転職面接にふさわしい服装がわからないと悩んでいる場合は、以下の対処法を試してみてください。
- 店員にアドバイスをもらう
- キャリアアドバイザーに相談する
- 転職エージェントに相談する
店員にアドバイスをもらう
スーツ専門店や紳士服・婦人服の店舗にいる店員は、面接にふさわしい服装を熟知しています。服装で悩んでいることを伝えれば、志望業界や季節に合った服装を提案してくれるので、これから面接用の服装を購入する方はぜひ相談してみてください。
また、自分の体型に合うサイズ感や着こなしについてもアドバイスを受けられるため、より自信を持って面接に臨めるようになるでしょう。
キャリアアドバイザーに相談する
キャリアアドバイザーは業界や企業ごとに求められる服装を理解しているため、状況に合った服装を提案してもらえます。さらに、転職全般の相談や応募書類の添削なども受けられるので、転職活動をスムーズに進めたい方は積極的に活用してみてください。
東海地方で転職を考えている方には、弊社が実施している愛知・岐阜・三重に特化した「転職フェア」がおすすめです。このフェアではキャリアアドバイザーによる個別相談を行っており、面接時の服装や転職に関する悩みを直接質問できます。
転職エージェントに相談する
転職エージェントは企業ごとの社風や業界の特性を理解しており、それぞれの面接に適した服装についてアドバイスをしてくれます。たとえば、弊社が運営している東海地方に特化した「転職エージェント」では、東海3県にある企業の特性を熟知しており、面接官に好印象を与える服装を具体的に教えてもらえます。
模擬面接やスケジュール調整などのサポートも充実しているので、東海地方で転職を考えている方はぜひ活用してみてください。
まとめ
この記事では、転職面接の服装で意識すべきことや男女別の適切な服装、悩んだときの対処法について解説しました。基本となる服装を押さえつつ、清潔感やTPOを意識することで、面接官によい印象を与えられます。
また、どのような服装を選べばよいか迷った場合は、スーツ専門店の店員やキャリアアドバイザーに相談することで、適切な服装を把握できます。服装は第一印象を左右するので、転職活動中の方はこの記事を参考にしながら、面接にふさわしい服装を選んでみてください。
東海地方で転職活動をしている場合は、弊社が実施している「転職フェア」がおすすめです。キャリアアドバイザーに個別に相談できるコーナーが用意されているため、志望業界や季節に適した服装を提案してもらえます。
また、愛知・岐阜・三重に特化した「転職エージェント」では、面接全般のアドバイスや模擬面接を実施しているので、自信を持って面接に挑めるようになります。どちらのサービスも無料で利用できるので、選考の通過率を上げたい方はぜひご活用ください。